このドアを開けたら、長い夢から醒めるみたいに。 ホントに全部、リセットできたらいいのに。 「おじゃましました」 「うん、ありがとうね。それじゃあね」 にこやかに手を振る先輩のお父さんに見送られながら、先輩の家を後にした帰り道。 先輩のお父さんに言われたことが頭の中でぐちゃぐちゃに絡まって、あたしは悲しさより、もっと別のモヤモヤしたものを抱えて歩いていた。 今日は先輩の誕生日…… そして、あたしの誕生日でもあって…… そしてそして、最悪の誕生日に、なった……