そうか。 芸能界にいると、自分でお仕事選べるわけじゃないんだ。 「嫌なこととかもある?」 「多少は、ね。だから癒しが必要なの」 「ちょっ……」 ああ、まただ。 秋田君の顔があたしの顔の前に影を作る。 反射的に、目をきつく閉じる。 あたしは結局コイツを拒絶しきれない。