待って、ホント、どこから話したらいいか……
えっと、とにかくっ!

「その、パルがね、秋田君なの!」
「はぁ!? なに言ってるのちとせ?」
「驚くよね、信じらんないよね、あたしも最初よくわかんなくって」
「……どういうこと?」

道で偶然あった秋田君とぶつかって、先輩からもらった鏡が割れてしまったこと。

そのときは誰だかわからなくて、いきなりキスされたこと。

そのあと谷宿であったこと。

それから……
先輩と秋田君が双子の兄弟だったってこと。