この星たちは、空に帰れない星だ。 こんな低いところで、ほんの一瞬の輝きのために燃やされて、燃え尽きて、だけど諦めきれなくて、せめて煙だけでもと空に向かってあがく。 それでも風に煽られて、結局、一筋の煙すら天には届かない。 あたしも……帰りたいな。 あたしの、居場所に…… 賑やかなはずの周りの音は、なぜかあたしの耳には入ってこなくて、あたしは音のない世界でその地上の星か瞬いては消える様を眺めていた。