諦めたくない! 必死に酔っぱらいの体を押し返す。 「うぷっ!」 あっ、手が緩んだ。 今しかない! ドン、と、思い切り突き飛ばして、 「あっ、待……うおええぇぇぇ……」 気持ちの悪いBGMを背に、あたしは走った。 早く、みんなのところへ! 運良く、あたしは逃げることができた。