瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~



その酔っぱらいはあたしの後をついてくる。
気持ち悪いし怖いから、みんなのところへ帰ろう、そう思ったとき。

「きゃっ」

腕を引っ張られて転んでしまった。

「このまま俺と遊ぼうよー」
「いやっ、離し……んー!」

あっという間に馬乗りになった酔っぱらいに口を押さえつけられ、声が出せない。

酔ってるくせに、すごい力!
ちょうど草丈の高い雑草が生い茂っていて、あたしと酔っぱらいは周囲から見えない。