その酔っぱらいはあたしの後をついてくる。 気持ち悪いし怖いから、みんなのところへ帰ろう、そう思ったとき。 「きゃっ」 腕を引っ張られて転んでしまった。 「このまま俺と遊ぼうよー」 「いやっ、離し……んー!」 あっという間に馬乗りになった酔っぱらいに口を押さえつけられ、声が出せない。 酔ってるくせに、すごい力! ちょうど草丈の高い雑草が生い茂っていて、あたしと酔っぱらいは周囲から見えない。