踊り場はあまり陽が射さなくて、薄暗い。 あたしが叩いたところを擦っていた秋田君の手が、あたしの頬に触れた。 「お仕置きが必要だな」 叩き返される! そう思ったとき。 視界が更に暗くなって、柔らかな唇があたしに注がれた。 「んんっ……」 抵抗は、いつも通り無駄に終わる。 階段の隅に追いやられ、きっと廊下からは死角だろう。 今までで一番長いキスに、めまいがする。