完全な八つ当たり。 だけど。 大きすぎる悲しみとショックの持っていき場がなくて暴発したあたしは、その勢いを秋田君の頬に思い切りぶつけてしまった。 バチン! 階段の踊り場に、鈍いような、鋭いような、破裂音に似た痛々しい音が響き渡った。 「っ痛ってぇ……」 「あ……ごめ……」 そこでやっと我に返ったあたしを抱きしめたまま、秋田君があたしを見下ろしている。