そうだよ、あたしはこの期に及んでどんな期待をしてたっていうんだろう。 もう一年もこの現実の匣の中で息をしているじゃないか。 先輩がいない、この現実の中で。 期待したぶん、ショックが大きくて。 もちろんこれはあたしの勝手な期待で、秋田君はなにも悪くないんだけれども。 「おっ、オイ! 大丈夫かよ」 一気に力が抜けてしまって、秋田君があたしを腰で抱き支えた。 あたしはそれをありがたいと思うどころか、悔しさがこみあげてどうしようもなくなってしまった。