瞳に太陽、胸に星 ~誤解から俺様アイドルに付きまとわれてます(困)~



「てかいつから? 中学で一緒のうちに告ればよかったのに」
「俺バカだったんだよ。っていまもバカだけどさ。高三なってインターハイ成績出せたら言おうって思ってたのに、二年の終わりでアレだったろ」
「あー……それは」
「だから自分でいっぱいいっぱいだったのもあったし、自信ある部分がポキっと折れちゃって、こんな俺と付き合いたいわけないよなって余計に腐っちゃったんだよな。おまけにホラ、広瀬、ずっと早坂のこと慰めてたろ。恋愛どころじゃねーだろうなとも思ってさ」
「あ……」

あの頃……
あたしは確かに奈々を独り占めしてしまっていた。

そっか。
そんなふうに思っていた人がいたなんて、馬鹿はあたしだよ。

自分だけが悲劇のヒロインみたいに不幸のどん底に浸ってた。