……ううん。
そんなはず、ない。
髪の色だって、先輩はあんなに明るくなかったし。
先輩はあんなにガッシリした感じじゃなくて、もっと線の細いタイプだもん。
っていうか、
もう先輩はいないんだから、髪の色とか体格とか以前に、先輩のはずがないんだ。
なに考えてるんだろ、あたし……
先輩と他の人を見間違えるなんて、先輩に失礼だよ。
一年経ったって十年経ったって、先輩との思い出は絶対に色褪せない。
ほら、今だって鮮明に思い出せるよ……
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