秋田君の顔が、近い。 吐息が、あたしの唇に触れる。 「はぁ? わけわかんないこと言わないでよね。ぜんぜん嬉しくないし幸せじゃないんですけど」 「お、ツンデレでた。「う、嬉しくなんて、ないんだからねっ」て感じ? 可愛い~」 「バカなの? とにかく、あたしアンタの彼女になんかならないからね! 大事な人がいるんだから」 あたしはせめてもの抵抗で、威勢のいい返事をする。 だけど、秋田君の瞳は揺るぎなくあたしを射る。 こんなヤツ、好きじゃないって思ってるのに。 心臓がいうことをきいてくれない。