「……なんで? エビフライの味だ……」 「な! な! いえーい、俺の言った通りだろ、ほら、キス!」 「賭けするって言ってないし! 無効だから!」 「無効とかねーから、ほら。しゃーねーな、ここでいいよ、ここ」 そう言って、秋田君は目を閉じてあたしに頬を指差し寄せてきた。 くっ、不本意だけど、仕方ない。 ほっぺくらいなら……