「想っ!?大丈夫か?」
息の上がる想が、フラフラになりながらベッドから降りていた。
と、言うか倒れてる。
その手には、写真立て。
「お、お母さんっ…お父さんーーお兄ちゃんっ」
うわ言のような声。
ダメだ。
置いてはいけない。
こんな想を、残してはいけない。
「想、病院行こう!」
ただ、君が心配なだけ。
一緒に居れば、それでいいだけ。
「ありがとう、佐伯くんっ」
君が、笑った。
辛そうだけど確かに笑った。
フラフラな想を抱き抱え、俺はタクシーを、呼んだ。
息の上がる想が、フラフラになりながらベッドから降りていた。
と、言うか倒れてる。
その手には、写真立て。
「お、お母さんっ…お父さんーーお兄ちゃんっ」
うわ言のような声。
ダメだ。
置いてはいけない。
こんな想を、残してはいけない。
「想、病院行こう!」
ただ、君が心配なだけ。
一緒に居れば、それでいいだけ。
「ありがとう、佐伯くんっ」
君が、笑った。
辛そうだけど確かに笑った。
フラフラな想を抱き抱え、俺はタクシーを、呼んだ。



