相沢くんとの関わりはあまりない。
いつも、誰かしら側にいて、人気者な相沢くん。
「あの、私は大丈夫。
守らなくていいよ」

「なんで?俺、嫌い?」

君の発した言葉が少しだけ、低音で少し怖かった。

「相沢くん、彼女さんいるでしょう?私と居たら、誤解されるよ?
だから、守ってくれなくていいよ?」

素直な言葉が、君には届いたかな。
毎回違う人の肩を抱いてるけど、彼女さんなんだろうし。

相沢くんの瞳が、開かれた。

スマホを操作し出す彼は、私にスマホを渡した。

ん?何?

「今、全員の女の連絡先消したから。
俺、彼女いないよ。
守らせてくれる?」

君の本気が伝わる。
だけど、、

「そうまでして、私をなんで?」

君の気持ちが、分からない。

「そんなの一つしか、ないじゃん。
好きだからっ。

仁には、渡さないよ俺」

相沢くんの初めて見せた、真剣な瞳。


助けを求めたくて、リナちゃんを見る。

あ、、、固まってる。


「リナちゃん、戻って来て!」

私の声は、リナちゃんには届かない。