「想、早く着替えよ!
着替え手伝ってあげるよ!」

着替え!?

いち早く反応したのは、男子達。

肩が、揺れる。

ボールを片づけていた奴は、足が止まる。

体は、そのままにーー顔は、想に向いている。
スラリ、と伸びた長い手足に、フンワリとした長い髪。

「うわっ、男子キモい。
想で妄想すんなよっ」

思考を読まれてる!?

ヒカリの言葉に、顔を赤くし俯く奴ら。
図星らしい。
「行こう、想っ。
じゃあ、あたし達はこれでっ」
ヒカリが想の背中を押して歩き出す。

それをただ、見つめるしか出来ない俺にニヤリ、と笑うヒカリを睨んだ。


俺、あいつ嫌い。