「ゲッ、佐伯。
なんだよ。関係ねーだろう。
邪魔すんなし」

関係無い。
確かに関係無いけど。

ちらっと女の顔を見た。

目が、あって逸らすこともない。
お前の気持ち、俺は分からない。

だけど。


「そいつ、俺のだから手出すなよ。
今度手出したら、、













命の保証ないけどいい?」







固まる不良。


冷たい俺の眼に、震えた様に逃げていく。

「あ、、ごめんなさいっ」


俺が怖いのか?
震えた女。

「名前、勝手に使ってすいません。
さようなら」

君が、離れてくーー




「待てよーー。

困ってんだろ?

男よけになってやろうか?」

きょとん。

心底、分からない女。

「だから、、俺の女にしてやろうか?
守ってやるよ。
お前に、好きな奴が出来るまで、俺がーー

お前を、守ってやるよ」


フワリと風が、吹いて君の顔がよく見えた。

何こいつ、可愛い。

それが、コイツとの出会い。