なんで、いつからいたのか。
仁くんは、私を抱きしめて離さない。


知ってる腕に泣きそうになる。



「離れたくない。

一生、離したくない。
誰にもやりたくない!


それが"好き"ってことだろーが!!
ヤキモチ妬いた俺が悪いかもだけど、俺だってーー不安だった」


知ってる君の声。


少しだけ震えた君の声。

たっくんは、何も言わない。

「俺より今井のがお似合いだなんて、言う奴いるし、不安だったんだ!」



君で

私の心は、いっぱいだよ。



だってーーーー嬉しい。

嫌われてなんかなかった。

仁くんは、大好きで居てくれた。


私は、仁くんの胸に抱きついた。












「私、仁くんが好きっ。

誰よりも仁くんが好き!
ごめんなさいたっくん、私ーーやっぱり仁くんじゃなきゃダメです!!
ごめんなさいっ!」

私は自分の気持ちに嘘を付けない。

だってこんなにも好きで溢れてる。