類がいつもの類じゃない。
それは、すぐにわかった。
「ちょっと!!
想ちゃんに何すんだよ!
想ちゃんおいでっ」

出遅れた、、
完璧出遅れた。
斗真は、類から引き離すと想をお姫様抱っこした。

「きゃっ、斗真さん離してっ」

恥ずかしく真っ赤になってる想を、抱っこしてソファにゆっくり下ろした。

どこかから持ってきたカットバン。
想の人差し指に、巻いてやる斗真。

「想ちゃんは、休んでてーー。
後は任せて」

「でもーー、、ありがとうございますっ」

渋々、頷く想。
想が、離れてく斗真を見やる。

ほんのり頰が、赤い。

嫌な予感が、胸の中を支配する。