グイッーーーー
その振っていた手は急に捕らわれて、自販機の壁に、押し当てられた。


「えっ、じ、仁くん?」

真剣な仁くんの瞳に、戸惑う私。

と、言うか怒ってる?

「怒ってるから!!」

え!!
思考を読まれてる!?

私は、何で仁くんに抑えられているのか。
この状況は、一体!?

「先生と、何してたわけ?
部屋に行くとか無防備。」

え、、?

「な、何で知ってるの?」

思わず、私はそう言った。

スマホを見せてくる仁くん。

嵐先生からの、通話履歴。

まさかっーー!!


繋がってたの?

「あ、いやっ、違うの。
何もなくてっ。
何もされてないの!!」

ベッドに押し倒された以外は、何も。

いや、強いて言うならギュッ、とされたけど。

「へ〜〜、本当に?
ベッドに押し倒されたんだろ?
っで、何されたわけ?」

だから〜〜〜!!!
あー、もう誰か助けて欲しい。

私がそう願った時。