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大好き、離れたくない。

大好き、愛してる。

一番大好き。

だけどね、、

「汚されちゃった。
だから、洗い落とすのーー。
ごめんね、類っ。
汚くてごめんね」


ザアザア。


波の音が近くなる。


真下の青を見つめた。



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「ヒカリ、どこだよ!」



ずっと鳴りっぱなしの、電話。




お願いだから、出てよ。

願いは、ヒカリに会いたいーー。


プツン。

「"ヒカリ!!
帰って来い!
俺気にしてないから、今度は絶対守るから
帰って来いよ!"」


絶対、聞こえてる筈なのにーーー
聞こえてくるのは、波の音だけ。

波の音?

海にいる?


ここから、近い海はーー、すぐ側だ。

ホテルの裏の海。

「"俺、ヒカリがずっと好きだよ。
真一が、ヒカリに何したか分かるよ!
だからって嫌いにならないし、言ったじゃん。

一生守るからっ、だから居なくなんなよ!"」




なあ、ヒカリーー。

ずっと側に居てよ。







「"類に、会いたい"」








確かに聞いた。


ヒカリの声。