「あー、マジむかつく。早く買い物して帰るぞ」

ちらっと俺を見た、想。

「佐伯くんどうかした?
なんか、怒ってる?」

小さな想が、顔を覗き混んで見てくる。
天然なのか、なんなのか。
意識してないんだろうーな。

「俺が不機嫌なのはーーお前のせいだ!!」

つい、怒鳴ってしまった。

想の顔が、少し曇る。
あ、やばい。

「あ、ごめんね。
私、ちょっとっ」

あ、、想。

想を抱き寄せようとした手は、君をすり抜けた。

「ちょっと!!
ひどいよ、君。
ヤキモチ妬いただけの癖に、想ちゃんにひどいことを言って、なんなんだよ」

斗真は、ぼやいて想を追いかけた。
泣きそうな想に落ち込みそうになる。