「怖いーーーーっ。
真一が怖いっ」


ヒカリちゃん。


普段、強気なヒカリちゃんが、震えてる。

そして、一雫流した涙は、フローリングにシミを作った。


ヒカリちゃんの涙に、、

不安になってゆく。



「ーーーーっ、志貴くん、怖いよっ。
ずっと側に居てっ。
離れないで、眠って欲しいっ！」


ヒカリちゃんの涙からーーー始まって、リナちゃんも泣き出してしまった。


楽しい旅行になる筈だった。






こんな筈じゃなかった。






「仁くんーーーーっ。
助けてっ」








ごめんなさい、私も泣いちゃうけどーー
ごめんなさい。



「ヒカリ。
大丈夫、大丈夫だからっ」






大丈夫なんて、保証はどこにもない。


相沢くんは、ヒカリちゃんを抱き締め頭を撫でた。



「リナっ、泣くなよ。
大丈夫だからっ」




リナちゃんも、志貴くんの腕の中で泣いていた。






私も釣られてしまう。
だって、みんな不安の中にいるから。





「大丈夫、守るからーー。

絶対に、守るからーー」



仁くんーー。


私達は、大好きな人の
胸の中で泣いた。