「お菓子、食べる?」

回ってきたミルキー。

甘い甘いミルキーが、口の中に広がる。

「ありがとう、リナちゃんっ」

甘いキャンディーが、好きな私は
甘い甘いミルキーに、癒された。

お菓子は300円までなんて、時代はもうない。

「よし、菓子しまえ!
弁当配るからな!」

わーい!!
時間を見たら、ぴったり12時。

ミルキーはあっと言う間に口の中で、溶けて消えた。


「お弁当だって!!
なんか、少し早い修学旅行みたい。
逆に修学旅行が楽しみなんだけどっ」

ヒカリちゃん、楽しそうだ。


「ヒカリと同じ部屋なら、申し分ないのにな」

いや、それは無理でしょ。
さすがにね。

「ねえ、くっついて寝たいなっ」

私だって、仁くんとーー。

ボンっ!!
恥ずかしい!
自分の妄想に恥ずかしくなる。
だって、私と仁くんは、まだキス止まり。
一緒に寝ることはあるけど、何もない。

その度に不安に思うこともある。

「俺、幸せ。
本当、想に出会って良かった」


私だって、仁くんに出会って良かった。

私は仁くんにくっついた。

言葉の変わりに、行動でーー示す私を許して。