「なんだか、愛が生まれそうだね想っ」


輝くん、鳥肌立ちました。
ごめんなさい。

私は、苦笑い。

「輝っ、ほざけたこと言うとしばくぞ!
想に、変なことしたらーーぶっ飛ばすからな!」

仁くん、なんて物騒な。

だけど、志貴くんもーーやたらリナちゃんを見てる辺り、気にしてはいる。

だけど、仁くんだからかーー何も言わない。

「あーー、ヒカリに触れたいっ。
なんで隣がコイツなわけ?」


「こっちが聞きたいわ。
てめーなんか、願い下げだ!!」

ドキドキのかけらもない。


ガタン!

いきなりの大きな揺れ。

「「「きゃっ!!!」」」





あれ?痛くない。

私、輝くんに抱き締められてる。

周りを見たら、ヒカリちゃんは志貴くんに抱き締められている。




リナちゃんを抱き締める仁くんに、少しだけ胸が痛かった。


「おい、リナを抱き締めるなよ!」

「んな事言っても、運転手に言えよ!」

仁くんと、志貴くんいい争ってる。