「あ、居た居たってーーーーどう言う状況!?」

本郷が驚いた様に目を見張る。

「あ、あのーー志貴が。
だっ、抱き締め!!」

仁の驚き様は、半端ない。


「志貴くん、リナちゃんどうしたの?」

この中では、一番冷静な想。

「実はーーーー」


泣いてるリナを抱き締めたまま、背中を摩る。

先程の出来事を話した。

その都度、身体を震わせ泣くリナの頭を撫でながらーー言葉を選びながら、労わりながら話した。














「はあ!?
るい達が!?ありえないだけどっ!!」




本郷は、怒りの声を上げた。
どうやら、仲間だったらしい。

「何、そいつ知ってる訳?」


仁が、さも当たり前の様に言う。

「だって、ずっと一緒に居たからーー幼馴染なんだ。最近は、付き合いないけどさあ。
軽く話す程度。

少し前までは、ずっといた。

ごめんね、リナ」


本郷ーー。
唇を噛み締め、顔を歪ませ辛そうにリナを見た。