「えっと、ありがとうございます!
けど、なんで私なんかーーさっきも」
私は自分に自信がない。

想にみたいに可愛くないし、ヒカリみたいに素直じゃない。

仲良くしてくれた二人には、感謝してる。
あの子達のおかげで、私は一人にならずに済んでるから。


本当は、あの日からーー
軽いイジメじみた行為は、ある。
だけど、、二人に話せない。
だって自分が、悪かったんだ。

ひどいことをした罰なんだ。
私が悪い。


「私は、、想みたいに可愛くないしヒカリみたいに皆に好かれてもいない。

助けなんていらない。
私に構わないで!」

私は、せっかく助けてくれた人を
突き放した。




きっと、彼は怒るだろう。
怖いーー。

「あのさっ、片瀬リナ。
それが、君の名前でしょ。
君は想でも、ヒカリでもない。

片瀬リナって一人の人間だよ。
誰も、君にはなれない。

いいじゃん、なんで卑屈になる訳?


俺は、あんたいいと思うけど?」


ーーーー!!



恋愛経験無いからかな。
私は今きっと顔が真っ赤だ。

やだ、見られたくない。

見ないでっ。

少し、顔を背けた。

「こっち向けよっ」

嫌なのに、顔を背けたいのにーー

引き戻され、恥ずかしさからポロっと涙が溢れた。


一瞬、彼の動きが止まり、その隙に私は走って逃げた。