私は嬉しくなった。

相沢くんは、やっぱりヒカリちゃんが大好き。

「ヒカリちゃん、もう大丈夫だよね。
相沢くんと、仲良くね!」

私は、お泊まりセットをヒカリちゃんに返した。

「ごめん想。
お騒がせしてーーっ」

居た堪れない。
そんな顔して、ペコリ、と頭を下げた。

「想ちゃん、ごめんね。
ヒカリ、借りるわ!」

「うんっ、大丈夫!!
おやすみヒカリちゃん、相沢くんっ」

私は二人を見送った。

きっと今日は、二人仲良く寝るんだろうな。

意味を理解して、なんだか恥ずかしくなる私。
二人が部屋を出て行ってーー少しだけ寂しくなった頃。

コンコン。


ノックの音がした。
あれ?
ヒカリちゃん忘れモノかな?

私は、返事もせずドアを開けた。

目の前の人に、びっくり。

だってーーーー

「仁くん、どうしたの!?」

仁くんが居たんだもん。