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夜、ヒカリちゃんが部屋に泊まりに来た。
「ねえ、想。
あたし、いけないかな?
類が好きなのに、真一にドキドキするのいけないかな?」

ヒカリちゃんーー。

私はヒカリちゃんの手を握った。

「私もね、仁くんがいるのにーー輝くんや、志貴くんにドキドキするの。

そんなん言ったら、私だって同じだよ」

私だって同じ。

ヒカリちゃんは、何かを考えているようだ。

「だけどね、類が怒った。
あたし、嫌われちゃったかもーーッ」


少しだけ、不安そうなヒカリちゃん。

ヒカリちゃんの不安が、消えるのはーー相沢くんしか居ないのに。


コンコン。



それは、突然のノック。


「はい」



「俺だけど、ヒカリいる?」


相沢くんっ!?

私は、ドアを開けた。


相沢くんは、困った様にヒカリちゃんを見た。





「ヒカリ、ごめん。

八つ当たりしてごめん。
仲直りしょう」




ヒカリちゃんの顔、見なくても分かる。

きっとーーーー


「類っ!!」


相沢くんに抱きついたヒカリちゃんがいた。