な、何その顔。


俺はきっとこの時ーー我慢出来なかった。

伝えずには、居られない。

「俺、ヒカリちゃんが好きだよ」




案の定、君は困った様に俺を見た。


だけどーー確かな手ごたえは感じていた。

俺を見るヒカリちゃんの反応がーー、ドキドキしてるのが分かるからっ。






「白城っ、ヒカリは俺のだからっ」




「類ーーーーっ!」




なんだこの関係。


好きな人には好きな人がいた。

もう少し早く、ヒカリちゃんに出会いたかった。


だけどーーーー



俺は拳を握った。



「ヒカリちゃんのその反応見て、思うんだ。
俺にも、チャンスあるよな?」


そう、ニヤリと笑う俺にヒカリちゃんは、さらに真っ赤な顔をする。


ほら、その顔。

相沢が、さらに強く睨んだのが分かった。

「じゃあ、帰るわ。
旅行楽しみだね!」

俺の本心を口にすればーーーー人を好きになるのは、怖い。

だけどーーーー。


これだけは、分かる。




ヒカリちゃんが、好きーーーー。


*真一side終わり*