あの日から、これと言ってイベントは無く月日は経つ。

だけど、最近ヒカリちゃんの様子が変だ。
いつもスマホで、頻繁に誰かとやり取りをしてる。
今までは、スマホなんかソファの上。

いつも、相沢くんの隣。

「誰と、メールしてんの?」

相沢くん、本心に迫ってるよ。
ヒカリちゃんを見たら、それはそれは普通に答えた。


「ん?ああ、真一だけど?」


えーーーー?
真一…くん?

って言うか、呼び捨て?
いつから?

相沢くんの眉間に皺が寄る。

ヒカリちゃんは、スマホに夢中で気づいてない。


「何、話してーー「よし、今から真一来るから!」


相沢くんの言葉を遮る様に、ヒカリちゃんはとんでもない発言をした。


「なんでだよ!?」

側にいる私はハラハラ。
相沢くんは、明らかに怒ってる。


だけどヒカリちゃんは、平然と言った。


「好きなアーティストが、一緒なんだ。
アルバム借りる話になっててーーーー」


ヒカリちゃんが、そう言った瞬間。


ピーンポーン。


玄関のチャイムが鳴った。