「よし、半ば決まったな。
とりあえず、自己紹介でもしとけよ!!」

自己紹介かあ。
私はみんなを見回した。

「はい、じゃあ私からっ。
えっと、甘宮想です。
みんなとの旅行楽しみにしてます。
よろしくおねがいします!」

私は、ニコっと笑った。

「可愛すぎてやばいっ」

ん?仁くんが何かを呟いた。
だけど、私には聞こえない。

私の視線に気づいた仁くん、軽く咳払い。
「じゃあ、俺な。
知ってる奴もいるが、佐伯仁。
ちなみに、想の彼氏だ。
手を出すなよ!」


わわっ、仁くんったらーー誰も手出さないのに。

恥ずかしく頰に熱を持つ。

私は気づかなかった。
仁くんを睨む輝くんと、志貴くんにっ。

その後にわかったこと。
自己紹介でフルネームが分かり、輝くんは真中輝くんと言うらしい。

真ん中で輝くなんてーー


「そこに、ヒカリちゃんの名前が入ればステキな名前だよね!」

私はつい、思ったことを口にした。

真ん中で輝く"ヒカリ"。


「全然、イメージ湧かないな。
ヒカリちゃんは、そのままのヒカリちゃんでいいんじゃない?」




えっーーーー?





最初、類くんかと思った。


だけど違うーー言葉を発したのは、今物凄く不機嫌な真一くんだった。