案の定、輝の顔つきが変わった。

「どう言う意味?
想は、俺の姫にするつもりだからっ」

ああ、やっぱり。
輝もまじな訳だ。


「さあ、どう言う意味だろうな。
じゃあ俺行くわ」


輝が、何か言いたそうに見ている。

だけど、知らないフリをした。

なあ、輝ーーーー。







悪いけど、、













想はやれない。




ーーーーーーーーーーーーーー

学校に戻って、授業中の教室を見た。
途中、入るのがめんどくせーなって思って引き返したらーー


「きゃっ!」

ドンっ。


誰かにぶつかった。

叫びからあー女子だって思った。


「あ、わりい。
あれ?想っ」


見たら相手は想。

「あ、志貴さんっ。
ごめんなさいっ」


体操着から、制服になってる想。

「何してんの?」

これが精一杯。

女子が苦手なのはまじだから。
「制服に着替えてたら、遅くなってしまい。
入りづらくてっ」

やっぱり、入りづらいよな。
だから俺も引き返そうとしたんだ。


「じゃあさあ、入らないで俺と話さない?
俺達のこと、知っても貰いたいしさ」

俺達のことなんて、ただの口実。

話して見たかった。

「うん、いいよ。
二人だけの秘密ね!」

ニコ、と笑う想。