金髪の髪の毛が近づくーー。

あーライオンの群れが近づく。

私とは、関係ありません様に。。


「あ、女の子っ。
ってか、可愛い!彼女、隣の学校の子だよね?
一緒に回る?」

私以外の生徒はーー居ない。

こんな時に私以外居ないなんて、戸惑いしかないよ。

「あ、いえ、はぐれちゃっただけなのでっ、失礼します!」

とにかく逃げなきゃ!
私は一歩踏み出した。

「きゃっ、離して下さいっ!」

私は、見知らぬ不良に絡まれた。

知らない場所、知らない人、ただただ怖くてこみ上げる涙。

連れ去る不良達に、引きずられる様になってる私の前に、見知った壁が塞がる。

「何やってんだよ」


あ、この人ーー。




「あ、総長。
いやーーなんつーか。可愛いっすよね。
総長のお土産になんてーーあはは」

え、私お土産にされちゃうの⁈



「じゃあ、お土産貰うわ。
貰っていいんだよな?」


え、マジですか。

「はい、どうぞどうぞ!」

そんな二言返事であげちゃうの?

「じゃあ、行こうか?」


……不安しかない。