「ヒカリ!!もう、大丈夫なの?
今ねーー片瀬さんに……「もういいから。
片瀬さんが、あたしを嫌いでも、いいよ。
あたしに何をしてもいい。

だけど、想にだけは何もしないでっ」


どうしてそこまでーー?
自分が傷ついても、相手を庇うなんて可笑しいよ。

可笑しいよーー。


「そう言うあんたも、想もみんな嫌いっ。
みんなみんな嫌いっ」

自分に自信がない。
それは想といると、分かる。
誰からも愛される想と、、
誰からも信頼される本郷ヒカリが羨ましかった。

想を大好きから、いつしか変わってく"嫌い"。

「こんな筈じゃなかった。
仲のいい友達だったーーっ、もう今はきっと私のこと想はきっと嫌いだ!!

私はーーーーっ」



走って、ガラス戸を開けた。

私はーーガラス戸の取手の上に座った。


「ちょっと、何してんの!?
降りなよ、危ないよ!」


本郷だけじゃない。

責めてたみんなも、もう私を責めてない。

ただ、心配。
そんな目で、見てる。