小さな頃は、あたしのが雅人より身長も高くて、、
ずっと力もあった。

雅人にとって姉貴みたいな、そんな存在。


「離してよ。
あれ?」

小さな頃はーー
押し返すのなんて、簡単で出来た事が今はーー



「無理だよ。

ヒカリーー俺、男なんだからっ」



なんて、残酷な言葉だろうーー。


いくら力を入れても無駄な抵抗。
押し返すなんて、無理でーーーー
あたしは目の前の雅人が、別人に見え震えた。

「……っ、やだっ。

やめてよ、あたしはーー類が好き!


雅人じゃダメなの」

わかって雅人。

あたしが好きなのは、類だけーー。






「あーそう。

じゃあーーーー身体だけは俺のもんだ」


……っ。

首筋に噛み付かれた様に、キスされた瞬間ーーー





カシャ。












片瀬が、スマホを手にしているのが見えた。





片瀬さんーー?



「私、先行くから好きなだけやっちゃって。
バイバイ」







行かないでーーーー。






置いて行かないでーーーー。














類ーーーー













好きっーーーーーーーー。



*ヒカリside終わり*
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