目の前のヒカリに、軽く天パってる。

「あのさ、俺ーー想ちゃん好きなんだ。
だから、ヒカリを好きにはなれない。

だから友達として付き合ってーー「待って……うん、わかってる。
だけどーーあたしは類が、好き。
でも、想も好き。
だからね、、類と想がマジで付き合ったらーー全力で応援する!!

まだ、片思いの間は好きでいたい。















気持ちまで、消さないでっーー」













少し、泣きそうなヒカリに手を伸ばしかけてやめた。



「ごめん。
あたし、今日は想に会えない。

会ったら泣きそうなの!!
だから、ごめん!」


君がーー横をすり抜けた。



泣きそうだと、言いながらーー確かに泣いていたヒカリの背中を、見つめた。


ヒカリが、泣いてた。



俺が泣かしたーー。


ダンッ!!



誰もいない教室の壁を殴った。



それが、やけに響いてーーガラリと開くドアの前にいる人物に目を見開いた。


「仁ーー。

何?ヒカリは見舞いに行けないらしいから。
早くーー「いいのか?想の場所で、いいのか?」


ねえ、仁。



俺はーーーー





ヒカリが、泣いてるのを見て
胸が痛かった。