「素直じゃないなあ。
素直に心配って言えば?」

空になった弁当を、袋にまとめて、まだ食ってる仁に笑った。

「心配なんかじゃねーし!!」

空になった弁当を、袋に投げ入れソファに豪快に座る仁は、意を決した様にスマホを耳に当てた。














「"番長!!どう思う?"」



…………。



「"そりゃ、一緒に寝るよな。
こないだ親が子供と同じベッドで寝てるの見たし。
一応、親代わりならあるっしょ!"」


なんで、、いつ連絡先交換した訳?


「"やっぱり心配だ。俺は今から病院に戻るからっ「"ヒカリ、あんまからかうな"」

堪らなくなった俺は、仁のスマホを強引に奪うと耳に当てた。

「"類、居たんだ。
佐伯があんまりにマジだからさあ、想、大丈夫?
入院なんだって?"」


久しぶりだ。

ヒカリと話すの。

「"あー、明日放課後見舞いに行く。
ヒカリも来るか?"」


すんなり、出た言葉。



「"行く。行きたい。
絶対、忘れんなよ!

後、類ーー。
あたし、やっぱり類が好きっ。

それだけだから。バイバイ"」

一方的な告白。

一方的な終わりの電話に、何故だか歯切れの悪さ。