「…私じゃやっぱり、崇矢には釣り合わないか?」
「…え…?なんで…?」
思いもよらぬ言葉に、ぽかんとしてじっと先パイの顔を見てしまった。
そんな俺に、スッと顔を逸してから先パイは続けた。
「不安、なんだ…その…崇矢はいつも優しいし…モテるだろう?いつだって、女子に囲まれているし…」
「まさか!俺ばっかりが好きなんだと思ってました!」
「…そんなわけないだろう?私だって崇矢が好きだ…大好きだ…」
きゅうっ
不意をついて抱きつかれて、その柔らかさと鼻孔をくすぐる良い香りに眩暈がした。
「俺、先パイの隣にいてもいいんですか?」
「…いてもらわなきゃ困る。私にはもう崇矢しか見えなてないからな…」
にっこり微笑まれて、どきんどきんと心臓が跳ねて行く。
やっぱり好きなんだ。
どうしても好きなんだ。
誰にも渡せない…この人を守りたい…。
それでも、不安は払拭出来なくて…少しだけ怖気づいてしまう…。



