カンカン…
旧校舎の屋上への階段の音は乾き切っていた。
それと自分の鼓動が重なり、嫌な予感はこのまま当たってしまうんじゃないかと心が震える。
空はどこまでも高くて、太陽が出ているのに気温は下がったままだ。
冬なんて、嫌いだ。
先パイとの未来を考えていた頃は、早くX'masが来ないかと思っていたけれど…。
今、こうして見えない先のことを考えれば考えるほど、虚しさでいっぱいになる。
やっぱり、俺って、先パイと釣り合わないの、かな…。
そう思って、俺の前を行く先パイを見上げると、ふと寂しそうな顔をした先パイが俺の方を振り向く。
「崇矢…?」
「はい…」
ごくり、先パイの口から出てくるであろう次の言葉に、ぎゅうっと瞳を閉じて待つと、少しだけ沈黙があってから、意を決したような声で先パイが俺に声を掛ける。



