「おはよう、蒼山くん」

急に朱里に声をかけられた

え、朱里ちゃんが僕に挨拶してる…?
可愛い可愛い可愛い…やばいなぁもう…
とりあえず返さないと変な気するよね

「お、おはよう…ございます…」

一言返すだけでもリアルは一苦労だ
でもそれがいい、この距離でいい【今】は…。

カバンから焼きそばパンを出すと朱里に向かっていった

「あの、今日これ…買ってきたのでよければ…貰ってください…!」

そう言って朱里の机に焼きそばパンを置いた

あぁぁ、渡せた!!
朝早く来て買ってよかった

朱里は少し驚いてる様子でこちらを見た

「いいの?」

蒼山は無言で頷き机につっぷした

「ありがとう、蒼山くん!」

やばい…我慢できそうにないなぁ…
早く欲しい…

そう思いながら、机に突っ伏したまま寝てしまった