千春ちゃん!
お願いだから目立たないでー!



「鳳凰のトップに会えるなんて超ラッキーだよ!」



……ホウオウ?

どこかで聞いたような。


どこだっけ……。



「千春ちゃん、あの人達知ってるの?」



問いかけながら目で追っていると、彼らはカフェの列の最後尾に並んだ。


すると、前に並んでいた人が次々に列の後方へ移動し……。


彼らが先頭になる。


つまり、並ばなくても順番がやってきたということ。


なにあの待遇。


全員が暗黙のように後ろに移動する意味がわからないんですけど!



「え、愛莉知らないの?」



千春ちゃんに、逆に驚かれた。