「えっと、つまり……この人が10人がかりで殴られて伸びちゃったって話、ですか?」
少し安心して確認する。
すると、翔和さんは細い目を真ん丸にして。
「はははっ」
と、軽く笑った。
ひょろひょろな彼は、顔を真っ赤にしている。
あ、ごめんなさい。調子のって言いすぎました。
でもこのくらい言わせてもらわないと割りに合わない気もするもん。
「変な噂立つと、あんまりうまくないからさ、そこんとこ頼むわ」
「……は、はい」
翔和さんの真面目な声に、背筋がピシっと伸びる。
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