「見ちゃったよ!一緒にお昼食べてるのって煌なんだね!」



分かりやすく困惑しているであろうあたしに、ねっ、と可愛らしく体をくっつけてくる。


どうしてそんなにニコニコしながら言えるの?


桜子ちゃんだって好きなんだよね?



「ねぇ、いつから付き合ってるの?」



これは探りを入れられてる……?



「つ、付き合ってなんかないよっ……」



嘘じゃない。

あたしは煌くんの彼女じゃないし。



「えー、そうなの?にしては、すっごいラブラブに見えたよ?煌なんて腕掴んじゃって」



ふふっと笑うその仕草はほんとに天使が舞い降りてきたようで、それくらい可愛い桜子ちゃんを僻んだって仕方ない気もした。


ライバルになったら、絶対に勝ち目なんてないよ。