「なんかあったらすぐ俺に言えよ?」 「ありがとう」 南里くんはあたしの頭をぽんぽんと軽く叩くと、友達のところへ行ってしまった。 その行為はさっきの保健室の人と被るけど、嫌悪感なんてまったくない。 南里くんにされても何も思わないのに、なんでさっきはあんなに鳥肌が立ったんだろう。 あたしの男ギライってけっこう相当なのかも。 「もう南里くんでいいじゃん」 そんな様子を見ていた千春ちゃんが、ニヤニヤしながら言う。