だってほんとだもん。 煌くんは、彼氏じゃない。 否定しても、桜子ちゃんは信じてくれなくて。 「それなら仕方ないよねっ。お邪魔はしないよっ」 ツインテールの髪を揺らしながら、体をくねくねさせる。 「実はね、あたしも好きな人いるんだぁ」 「そうなの?」 「へへっ、今度紹介するね」 紹介ってことは、彼氏かな? ふふふっ、と頬を染める桜子ちゃんは可愛さが倍増して、恋する女の子はいいなぁなんて思った。