溺愛総長様のお気に入り。



煌くんと過ごすこの時間が、ちょっぴり楽しいと思ってたりして。


今日は卵焼きをいつもより多く入れてきたんだ。
煌くんが食べるかなと思って。


ふふふ。


弾む胸で鞄からお弁当を取り出していると、桜子ちゃんに声を掛けられた。



「愛莉ちゃん、一緒にお昼たべてもいい?」


「あ……」



そう声を掛けられて、少し焦った。


どうしよう。


桜子ちゃんをあやめに連れていくわけにはいかないよね……?


煌くんがフレンドリーにあたしの友達を受け入れてくれるとは思えない。


でも、転入したばかりで不安なのもすごくわかるし。


お昼ご飯、ひとりじゃ寂しいもんね。


だったらつばきはどうだろう?


ハクさんや翔和さんなら、それなりに受け入れてくれそうな気がする。


千春ちゃんもいるし。