お菓子を食べたりテレビを見たりして過ごしていると、



「そろそろ着替えるかー」



寝転がっていたハクさんが起き上がった。



「特攻服ですか!?」


「ああ、それ」



千春ちゃんの問いかけに、ハクさんは壁を指さす。


そこには、黒い服が掛けられていた。


……これが特攻服?


言葉は聞いたことがあるけど、初めて見た。


サテンぽい生地で、煌びやかな刺繍が施されている。


これを着るんだ。
すごく似合いそう……なんて密かに胸を躍らせながら視線を戻すと



「きゃっ!」



ハクさんが上半身裸になっていて、慌てて両手で目を覆った。


まさかここで着替えるの!?



「俺のシックスパック、すげーだろ~」



おまけに、腹筋を自慢しだすから大変。



「わ~!すごい!触ってもいい?」


「もちろん」