そのまま進み、突き当りの扉を開けると、こじんまりとした空間があった。



「おー!来た来た!」



そこには南里くんと翔和さんだけがいて、少しほっとする。


倉庫ってことを忘れて、まるで学校にいるような気分になれて。



「ここに女の子がいるって華やかでいいな」


「悪くはねえな」



南里くんとハクさんの会話を聞く限り、普段女の子は来ないのかな?


煌くんがソファに座り、いつものように隣に座らされると、



「大丈夫だったか?」



そう聞かれ、苦笑いしながら首を傾けた。



「正直……少し恐かったです」


「悪かったな。男嫌いなのに」


「でも、だんだん治ってきてるので大丈夫です」