「……っ」



手をつなぐの、初めてだ……。


抱きしめられたり、キスされたり、膝枕されたりとは違う、シンプルな触れ合い方にドキドキする。


普通、触れ合うのは手をつなくのが一番最初かもしれないけど、それがまだだったあたしにとっては、いつも以上にドキドキしちゃう。


おっきいなぁ。煌くんの手。


線は細いのに、その手はがっしりしていた。


この手がものすごく強いこと、あたしは知ってる。


あたしを呼びだした男たちを、こてんぱにやっつけてくれたんだよね。


あたしを守ってくれた手だ。


安心感がこみあげてきて思わず握り返すと、驚いたように視線を落としてくる煌くん。


目と目が合って、思わず微笑み返すと、



「……っ」



その顔は一気に赤くなったような気がして……すぐに逸らされてしまった。



……どうしたんだろう……?